2006年・春・3月

これまで何台か車を乗り継いできましたが、それまでカ−オ−ディオは、映像を含めて多機能性を優先して音質には、それほどこだわっていませんでした。
過去にも亜鉛シ−トとかのデッドニングを試したこともありますが、あくまでそこそこの音量を安定して聴ければ良いという程度のものでした。
MTコペン2号さんに乗り換えてデッドニング系にここまで凝るなんて自分では、思っていませんでした。
自分の耳で感じたままに書くとそれまでのクロ−ズド環境のこもった音よりもオ−プン状態での音の方が良く聞こえるのでだんだんはまって行ったわけです。

インナ−バッフルボ−ド

3月にnobuさんが既成の製品を装着されて余計なスピ−カ−の振動を押さえて音量UPが図ることができたので自分も欲しくなりました。
しかしながらMYコペンに搭載しているスピ−カ−がJBLで国産スピ−カ−と比べて内径が若干大きい134mmとあっては、nobuさんのように既製品が合わないことが判っていました。
そこでオ−ディオに知識も造詣も深いたいちょうさんにワンオフで画像のインナ−バッフルボ−ドを作っていただき3月21日のツ−リングの時にいただくことができました。
画像のとおり、取付穴もコペンに合わせてピッタリの優れ物で、もちろん内径も無加工でスピ−カ−本体が入るものでした。

作業開始・・・内張外し

まずは、当然のことですがドアパネルを外します。
すでに内張にもデッドニングの亜鉛シ−トを貼って内張の制振を図っているのですが・・・

スピ−カ−外し中

スピ−カ−を外すためにスピ−カ−周囲の亜鉛シ−トを外しています。
インナ−バッフル装着

画像のようにあっさりとバッフルボ−ドが装着されスピ−カ−がセットされます。
あと問題は、nobuさんが装着された既成のバッフルが厚み9mmでたいちょうさんが作られたバッフルの厚みが12mmが内張とどのような影響が出るかと言うことです。

隙間テ−プ添付

内張を装着する前に画像の灰色の隙間テ−プをスピ−カ−周囲や内張の周囲に合わせて貼ってもらいました。
これが今回、たいちょうさんやnobuさんからいただいたアドバイスで施工した新たな制振加工です。
吸音材添付と内張加工

ドアに貼った白色の綿のようなモノがさらに今回追加した吸音材です。
内張とドアの隙間部分にこもる音を吸音してさらに音質向上をはかるものでホ−ムセンタ−にスピ−カ−用で売っているものを隙間の窪みに合わせて添付してもらいました。
この状態で内張を仮止めしたら上で書いたようにバッフルボ−ドの厚みで内張のスピ−カ−部分の突起が干渉したため画像では判りにくですがグラインダ−で削っているとこです。
加工の甲斐あって厚み12mmのバッフルボ−ドでも内張になんとか干渉せず装着することができました。
右が終われば左へ

右ドアが終了後、左のドアも同じような工程で加工していただきました。
右ドアでは、撮影し忘れましたが、白い綿のような吸音材の上に見える黒い長方形の物体もウレタンのような薄手の吸音材です。
また画像を撮る間がなかったのですが、スピ−カ−の裏側の外板の内側にたいちょうさんからいただいた吸音材も今回貼附しています。
みなさんのアドバイスを受けつつ自分的には、これ以上ないと思われる制振&吸音系のデッドニングがされたと思います。
作業終了


ジャストフィットなたいちょうさん謹製の手作りワンオフ・インナ−バッフルボ−ドありがとうございました。
ここまでMY・Copenのオ−ディオ環境が向上するとは、1年前まで思ってもいませんでした。
これも一重にたいちょうさんのアドバイス諸々のおかげです。
これからもよろしくお願いいたします。
 m(_ _)m

作業を終えての音質の変化
今回の加工の成果は、作業終了後すぐに体感することができました。
まず、音質が激変と言っていいくらい変化しました。
同じヘッドユニット、アンプ、スピ−カ−を使用していると思えないくらいです。
今回の加工に備え、ずっと同じ音楽ソ−スを聴いていますが、正直戸惑いを覚えるくらいの変化を感じました。
バッフルボ−ドのお陰でスピ−カ−が余計な振動を発生していない効果なのか、それとも今回施工した吸音系のデッドニングが効果あったのか正直なところ自分でも判断できないでいます。
内張に合わせた隙間テ−プやドア内部の空間を埋める吸音材が効いているのか、ドアの内張に伝う振動も今までとは違った振動に変わっていました。
今まで耳慣れていたこもった低音が減少してしまいましたが、高音から中域そして低音にかけてすっきりと音が出るようになりました。
音楽ソ−スの種類によっては、前に装着したサブウ−ハ−の効果が如実に良い感じになって聴こえるようにもなりました。
音量についても自分が装着しているヘッドユニットの音量は、db表示でないので一概に比較できないでしょうが、今までレベル22も出していたら反響音や音割れ等でとても聴けた音でなかったのがレベル30でも前のような酷い音割れがしなくなりました。
もっともレベル26も出すと鼓膜がおかしくなるような音になってしまいますが。
そう言う意味では、今回の施工で音量アップが確実に体感できました。
逆に言えば、今まで長年使用していた小型外部アンプの能力不足も感じられるようになりました。
今回の加工を施工しての善し悪しは、概ねプラス思考に感じることができました。
ここまで変化を体感できたのは、オ−ディオ系と主旨が違いますが、パワ−アップの向上のために装着したエキゾ−ストマニホ−ルドの激変に次いだモノと言って過言でないと思われます。
今回の加工を施工して、半月余りが経過しましたが、若干の違和感が残っていましたが、これは今回のフロントスピ−カ−の加工に対してリアスピ−カ−周辺の制振や吸音が足りずフロントと比べてリアからの不快なこもり音が若干発生しているためと思われます。
予算がいくらあっても足りませんが、いつかリア回りも外部アンプ交換と合わせて手を付けたいと考えています。
オ−ディオ関係は、何かする度に大なり小なりの変化を体感することが出来てその都度奥が深いモノだと実感させられます。
まさかここまでやってしまうとは、自分でも1年前までは思っていませんでしたが、これもすべて下の画像のスピ−カ−を考えも無しに装着してしまった結果ですね。

2006年4月11日UP


END




                Hisashi@toyama